筋タイトネス(muscle tightness)とは、筋(腱や筋膜を含む)の長軸方向(起始-停止間距離が遠ざかる方向)への伸張(緊張)度合いを評価したものであり、関節角度や距離を測定する。

競技者は日々のスポーツ活動における高い筋出力発揮の繰り返しで筋緊張が高まっていることが多く、傷害、疲労、性別、発育発達段階などの要因によっても緊張度は変化する。タイトネスの高まりによって腱やその付着部の疼痛、筋損傷の原因になり、左右差や拮抗筋とのアンバランスが姿勢や静的・動的アライメントに影響を及ぼすことでスポーツ傷害の発症リスク因子にもなるため用いられる。

Thomas(腸腰筋)

背臥位でタイトネスを評価する側とは反対側の膝を被験者自身に抱えさせ、股関節を最大屈曲させる。その際に評価側の股関節が屈曲して大腿部が床面から離れ、膝窩が床面から浮き上がる程度を評価する(トーマステスト)。単位はcmとする。

SLR(ハムストリングス)

背臥位で評価側の膝関節を伸展したまま他動的に下肢を挙上していく(SLR: Straight Leg Raise)。その際にハムストリングスのタイトネスが強い場合には、評価側の股関節が外転・外旋したり、骨盤が後傾したり、膝関節が屈曲したりする代償動作が生じるので、これらの代償動作が生じず、かつ筋による初期抵抗が得られた肢位での床面を基本軸とした股関節屈曲角度を測定する。

長座体前屈(腰背部と大腿後面

長座体前屈の測定は、腰部から大腿部にかけての筋群(大腿二頭筋・大殿筋・腓腹筋・股関節など)の柔軟性を評価することを目的としている。腰痛などの障害予防に関連 した体力要素としても採用されている。

関節可動域の測定により、身体の各関節が動く範囲を客観的に数値化し、障害部位・程度の把握やパフォーマンス状態を把握することを目的としている。これにより、最適なケアの選択や障害予防、動作能力の改善が可能となる。

足関節背屈(体重負荷ランジテスト)

壁に向かって立位になり、踵を床につけたまま、膝を前方に倒して壁にタッチできる距離を計測する。最大5回まで距離の調整をしてもらい、その中で得られた最大距離を記録する。

股関節内旋(腹臥位)

腹臥位での股関節内旋可動域は、膝関節を90°屈曲し、骨盤が動かないように下腿を外側に倒す(股関節を内旋させる)ことで測定します。角度計の移動軸は下腿中央(膝蓋骨中心から内外果中央)に合わせて測定する。

肩関節屈曲

背臥位にて肩甲骨を徒手的に固定し、肩甲上腕関節の可動角度としての屈曲角度を測定する。この手技では健側では通常、可動域制限が認められないか、肩甲骨を押さえる測定者の手に抵抗感が少ない。一方、患側(陽性測)では明らかな可動域制限を認めるか、肩甲骨を押さえる測定者の手に抵抗感を感じる。